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2026年8月7日

築30年アパートの空室対策|満室までの手順を知る

築30年のアパートで空室対策を進めて満室に近づけるには、まず「なぜ決まらないのか」の原因を一つずつ確認し、募集条件・見せ方・室内と共用部の順に手を入れていくことが基本です。築古だから決まらないと考えがちですが、原因の多くは築年数そのものではなく、条件の設定や情報発信の詰めの甘さにあります。この記事は、岡山市・倉敷市で空室対策に特化した賃貸管理サービス「満室本舗」(株式会社ログリンク)が、実際にオーナー様の物件で確認してきた原因と手順をもとにまとめています。

  • 結論:空室対策は「原因の特定→募集条件の見直し→写真・掲載の改善→費用対効果の高いリフォーム」の順に進めると、無駄な出費を抑えやすくなります。
  • 家賃だけでなく、敷金・礼金・更新料を含めた総額が周辺の募集条件とずれていないかを数字で確認します。
  • 写真の質と枚数、ポータルサイトへの掲載状況は、問い合わせ数を左右する部分です。
  • 全面改修より、塗装や部品交換・徹底清掃で印象を変えるほうが費用対効果が見込める場合があります。
  • 家賃の値下げは、費用のかからない改善をやり切ったあとに検討する順序が現実的です。

築30年アパートで空室が続く原因を知る

築30年アパートで空室が続く原因は、大きく「募集条件が周辺と合っていない」「物件の魅力が入居希望者に伝わっていない」「室内や共用部の印象が下がっている」の3つに分かれます。築年数を巻き戻すことはできませんが、この3つはいずれも今日から見直せる部分です。まずは自分の物件がどこでつまずいているのかを切り分けてみてください。

家賃・敷金・礼金が相場と合っているか

近隣の同じ間取り・築年帯の募集条件を並べて自分の物件と比べると、条件のずれが見えてきます。家賃だけでなく、敷金・礼金・更新料を含めた入居時の総額で入居希望者は比較しているため、家賃が近くても初期費用が重いと候補から外れることがあります。値下げありきで考える前に、条件全体の組み合わせを見直すことが先です。

当社がオーナー様から相談を受けたなかには、オーナー様ご自身が把握していない費用が管理会社の側で募集条件に加えられていた例もありました。募集図面(募集条件が書かれた資料)を取り寄せ、自分が了解した条件どおりに募集されているかを確認しておくと安心です。

物件情報の見せ方に穴がないか

入居希望者は、まずインターネット上の写真と情報で内見するかどうかを判断します。次のような点が一つでも当てはまると、条件の良い物件でも候補から外れてしまう傾向があります。

  • 写真がスマートフォン撮影でぼやけている、または枚数が少ない
  • 間取り図が古い・手書き・白黒のままになっている
  • SUUMOなどのポータルサイトに未掲載、または情報が薄い
  • バストイレ別やオートロックなど、物件の強みが文章で説明されていない
  • 駐車場やゴミ置き場、周辺のライフライン情報が載っていない

室内と共用部の印象が下がっていないか

内見に来てもらえても、現地の印象で決まらないことがあります。当社が現場で見てきた「決まらない物件」に共通するのは、次のような細部です。

  • 共用部の蜘蛛の巣、ポストにたまったチラシ、ゴミ置き場の散らかり
  • 外壁・看板・植栽が手入れされておらず、建物全体の印象が弱い
  • 室内の汚れや臭い(コンロの油汚れ、鏡のうろこ、虫の死骸など)

とくにゴミ置き場と共用部は、内見の前に見られる場所です。当社サイトのアパートのゴミ置き場が空室に響く|内見前に整えるとアパート共用部の清掃業者の選び方|空室対策から逆算するでは、ここを整える具体的な考え方をまとめています。

入居者が求める設備から外れていないか

築30年の物件では、当時は標準だった設備が今は物足りなく見えることがあります。当社が募集の現場で「あると案内しやすい」と感じているのは、TVモニター付きインターホン・宅配ボックス・無料インターネットなどです。すべてを一度にそろえる必要はありませんが、ターゲットとする入居者層が何を気にするかを起点に、優先順位を決めておくと判断しやすくなります。

空室が続くときは、まず「条件」「見せ方」「現地の印象」のどこに原因があるかを分けて考えることが第一歩です。

募集の見直しで満室に近づけた進め方

空室が多い物件では、ターゲットを一つに絞り、その層に響く条件・内装・情報発信をそろえることが有効です。当社が管理をお引き受けした岡山市北区津高のRC造アパート(築30年・1K・バストイレ別・オートロック・25部屋)は、相談をいただいた時点で13部屋が空室でしたが、以下の流れで約6か月後に満室となりました。※結果は物件の立地・状態により異なります。

ターゲットを絞って募集条件を整える

この物件では入居者層を社会人女性に絞り、その視点で内装や設備の見え方を整えました。ターゲットを決めると、どの写真を前に出すか、どの条件を打ち出すかがはっきりします。誰にでも当てはまる募集は、結果として誰にも刺さらないことが多いためです。オートロックやバストイレ別といった既にある強みも、ターゲットが決まって初めて「訴求点」として使えるようになります。

費用対効果を重視したリフォームと清掃

改善は次の順序で進めました。全面改修ではなく、塗装や部品交換・徹底清掃で費用を抑えたことがポイントです。

  1. 空室が続く原因を洗い出し、家賃・礼金などの募集条件を見直す
  2. ターゲット(この例では社会人女性)を決め、内装の方向性をそろえる
  3. 全面改修ではなく、予算を抑えたリフォームと徹底した清掃を行う
  4. プロによる撮影で写真を整え、ポータルサイト掲載の内容を改善する
  5. 仲介手数料の負担を軽くするなど、決め手になる条件を用意する

どこにお金をかけると反響につながりやすいかの考え方は、当社サイトのアパートリフォームの費用対効果|空室は塗装と部品交換で狙うで詳しく整理しています。

写真と物件専用ホームページで情報をそろえる

当社は空室対策の一環として、次の項目を管理手数料の中で無料で行っています。物件の情報が整っていると、当社以外の仲介会社にも紹介しやすい状態をつくれます。

  • プロカメラマンによる建築用カメラでの物件写真撮影
  • 物件専用ホームページの制作(ゴミ置き場・駐車場配置図・ライフライン情報まで掲載)
  • SUUMOの上位PR枠への掲載代行
  • 物件の魅力が伝わる資料・チラシの制作
  • 入居者が支払う仲介手数料を0円にする取り扱い

実際に、他社から「家賃を下げるしかない」と言われていた長期空室の物件で、写真の撮り直しと物件専用ホームページの制作によって反響が増え、1か月で満室になった例もあります。※結果は物件の立地・状態により異なります。

原因の特定から募集条件・見せ方・内装までを一つの流れとしてそろえたことが、空室の解消につながりました。

築古RC造アパートならではの強みの活かし方

築古のRC造アパートは、木造に比べて遮音性・耐火性・耐久性の面で評価されやすく、オートロックなどの設備があれば築年数以上の安心感を打ち出せます。「古い」ではなく「造りがしっかりしている」と伝える工夫が、築古物件の空室対策では有効です。

RC造・設備の価値を言葉にする

入居希望者は構造の専門用語には詳しくないため、メリットを生活目線の言葉に置き換えて伝えます。

  • RC造(鉄筋コンクリート造)=「隣の音が気になりにくい・火に強い」と言い換える
  • オートロック=「一人暮らしでも出入りの不安が少ない」と用途で示す
  • バストイレ別=写真とあわせて広さの感覚が伝わるようにする
  • 築年数=「長く使われてきた建物をどう手入れしているか」を清掃や修繕の履歴で補う

内見前の不安を消す情報を載せる

強みがあっても、写真が暗く枚数が少なければ伝わりません。明るく水平の取れた写真をそろえ、共用部・駐車場・ゴミ置き場・周辺のライフライン情報まで載せておくと、内見前の不安が減ります。とくに単身者向けの物件では、最寄り駅やバス停までの距離、買い物ができる場所、洗濯機置き場の位置といった生活動線の情報が判断材料になります。

家賃を下げる前に試す順番を決める

家賃の値下げは、いったん下げると元に戻しにくく、既存入居者との差も生まれるため、最後に検討する手段と考えるのが現実的です。次の順番で手を打つと、支出を抑えながら反響の変化を確認できます。

  • 第1段階:写真の撮り直し、掲載情報の追記、共用部と室内の清掃(費用を抑えやすい)
  • 第2段階:ポータルサイトの掲載枠や掲載内容の見直し、募集図面の作り直し
  • 第3段階:塗装・部品交換・設備追加など、ターゲットに合わせた部分リフォーム
  • 第4段階:礼金の見直し、フリーレント、入居者の仲介手数料負担の軽減など条件の調整
  • 最終段階:家賃の見直し(下げ幅と回収年数を必ず計算してから判断する)

費用をかけずにできる改善から着手する

清掃、写真の撮り直し、掲載文の追記は、比較的短い期間で着手できる改善です。ここを飛ばして値下げやリフォームに進むと、原因が見せ方だった場合に出費だけが残ります。まずは自分の物件の募集ページをスマートフォンで開き、他の物件と並べて見比べてみてください。

費用をかける箇所は「決まらない理由」から選ぶ

内見はあるのに決まらないなら室内や設備、内見自体がないなら写真と掲載条件に原因がある可能性が高くなります。内見数と申込数のどちらが不足しているかを先に見極めると、お金をかける場所を絞り込めます。

条件の調整は「家賃を守る」形から検討する

礼金の見直しやフリーレント(一定期間の家賃を無償にする条件)は、月々の家賃を維持したまま初期費用の負担感を下げる方法です。家賃そのものを下げると長期的な収入と物件の評価に影響するため、条件面の調整で反響が動くかを先に確かめる順序をおすすめします。

値下げは打ち手が尽きたときの選択肢で、順番を守るだけで残る収入が変わります。

空室対策の費用と期間はどう見積もるか

空室対策の費用と期間は、物件の状態と対策の範囲によって幅があるため、一律の金額や日数を示すことはできません。そのかわり、対策ごとに「費用の考え方」と「効果を判断する指標」を決めておくと、支出の妥当性を自分で確認できます。

対策 費用の考え方 効果を判断する指標
清掃・整理(共用部・室内) 回数と範囲で決まるため、まず1回試して印象の変化を確認する 内見後の反応、内見からの申込率
写真の撮り直し・掲載情報の追記 撮影と掲載作業の費用。管理会社のサービスに含まれる場合もある ポータルサイトの閲覧数、問い合わせ数
部分リフォーム(塗装・部品交換) かけた費用を何か月分の家賃で回収できるかで判断する 内見数、申込までの日数
設備追加(インターホン・宅配ボックス等) ターゲット層が重視する設備に絞る 問い合わせ時の質問内容の変化
条件調整(礼金・フリーレント等) 年間の収入減として計算し、値下げ案と比較する 申込数

期間は逆算して決める

対策の効果が出るまでの期間も物件ごとに異なりますが、動き出す時期は逆算できます。管理会社との契約は解約の予告期間が定められていることが多く、当社の経験では3か月前予告の契約が一般的です。当社の場合、ご契約から管理開始までは通常3か月程度で、契約後すぐに撮影と物件専用ホームページの制作に入り、管理開始日までに満室を目指して募集を進めます。動き出しの時期の考え方は、当社サイトの賃貸管理会社の変更タイミング|繁忙期から逆算して決めるもあわせてご確認ください。

収支が苦しいときは事業全体で見直す

空室が長引くと、返済や修繕の計画そのものを見直す必要が出てくる場合もあります。物件単位の対策だけで判断が難しいときは、当社サイトの不動産投資はやめとけと言われる理由と立て直し方で、収支の立て直しの考え方を確認しておくと整理しやすくなります。なお、税金や登記に関する個別の判断は税理士・司法書士などの専門家にご相談ください(当社は宅地建物取引業者・賃貸住宅管理業者です)。

管理や費用の見直しで空室対策を後押しする

空室対策を続けるうえでは、募集だけでなく管理体制や費用の内訳を確認しておくことが、無理のない改善につながります。毎月どの業務にいくら支払っているかを把握できていないと、対策にかけられる予算も見えにくくなるためです。

管理費用の内訳を確認する

賃貸管理でかかる費用は、日常管理の対価と、希望に応じた維持管理の費用に分けて考えると整理しやすくなります。内訳の目安は次のとおりです。

費用の種類 主な内容
管理手数料 入居者対応・集金・報告など日常管理の対価
別途費用 消防設備点検・定期清掃・貯水槽清掃など希望に応じた維持管理
その他 振込手数料など

どこまでが手数料に含まれ、どこからが別途費用になるかは会社によって差があります。判断の材料として、当社サイトの管理手数料に含まれる業務と別途かかる費用の見分け方もあわせて確認しておくと、費用の比較がしやすくなります。

空室に管理料を払っていないか確認する

空室にも管理料が発生している場合、空室が続いても管理会社の収入が大きく減らない構造になります。当社では部屋が決まるまで管理手数料は0円とし、家賃が発生している部屋のみを対象としています(満室の物件は3か月無料)。空室に管理料をいただかないため、早く決めることがオーナー様と当社の共通の目標になります。

また、募集情報が他の仲介会社に共有されないと、内見の機会そのものが減ります。仕組みを知りたい方は、当社サイトの賃貸管理会社の囲い込みとは|両手仲介の仕組みを知るをご覧ください。

現管理会社からの切り替えの進め方

管理会社を変える場合、オーナー様の手続きは解約書類への署名が中心です。当社にお任せいただく場合、現管理会社とのやり取りや入居者への連絡手続きはすべて当社が代行します。切り替えで注意したい点や実費は、当社サイトの次の記事で確認できます。

対策が効いているかを毎月の数字で確認する

空室対策は一度やって終わりではなく、どの段階で入居希望者が離れているかを毎月確認しながら手を入れ替えていく作業です。次の4つの数字を並べて見ると、次に直す場所が見えてきます。

  1. ポータルサイトの閲覧数・お気に入り登録数(写真と掲載条件の評価)
  2. 問い合わせ数(条件と初期費用の評価)
  3. 内見数(立地と条件の納得度)
  4. 申込数(室内・設備・現地の印象)

閲覧はあるのに問い合わせがないなら条件、内見はあるのに申込がないなら室内や共用部に原因がある可能性が高くなります。当社は毎月の定期報告書(集金レポート・点検報告)でこうした状況をお伝えし、24時間365日の電話受付と緊急対応、共用部清掃や消防設備・貯水槽点検などの建物保守も担っています。

自分の物件がどの段階でつまずいているか判断しづらいときは、当社が用意している無料の空室長期化リスク診断(質問に答えるだけで確認できる当社のツールです)で、現状を客観的に確かめる方法もあります。所有物件が長く空いたままで活用そのものを考え直したい場合は、当社サイトの岡山の空き家活用の方法|費用と期間から選び方を決めるも参考になります。

よくある質問

築30年アパートの空室対策にはどのくらい費用がかかりますか?
費用は物件の状態と対策の範囲によって幅があり、一律の金額は示せません。写真の撮り直しや募集条件の見直し、清掃のように費用を抑えられるものから、塗装や部品交換などの部分リフォームまで、優先順位をつけて進めると負担を分散できます。リフォームを検討する際は、かけた費用を何か月分の家賃で回収できるかを先に計算しておくと判断しやすくなります。
対策を始めてからどのくらいで空室は決まりますか?
決まるまでの期間は立地・条件・物件の状態によって大きく異なり、一律には言えません。写真やポータルサイト掲載の改善で反響が短期間で増える場合もあれば、内装の見直しに時間を要する場合もあります。閲覧数・問い合わせ数・内見数・申込数を毎月確認し、どの対策が効いているかを見ながら進めることが大切です。
やはり家賃を下げないと決まらないのでしょうか?
値下げは最後の手段と考えるほうが得策です。写真や掲載内容の改善、共用部の清掃、ターゲットに合わせた内装など、家賃を下げずにできることが残っている場合があります。家賃を維持したまま初期費用の負担感を下げる方法として、礼金の見直しやフリーレントを先に検討し、それでも反響が乏しいときに家賃の見直しを考える順序がおすすめです。
築古アパートの空室対策でやりがちな失敗はありますか?
原因を特定しないまま値下げやリフォームに踏み切ることが、代表的な失敗です。写真がぼやけている、ポータルサイトに未掲載といった見せ方の問題を放置したままお金をかけても、反響につながりにくくなります。まず内見数と申込数のどちらが足りないのかを見極め、費用対効果の高い対策から順に進めることが失敗を避けるコツです。
空室の原因が自分では分からないときはどうすればよいですか?
原因が分からないときは、募集条件・情報の見せ方・現地の印象の3点を第三者の目で点検してもらうと整理しやすくなります。満室本舗(株式会社ログリンク)では、質問に答えるだけで空室長期化のリスクを確認できる無料の診断ツールを用意しており、どこから手を付けるべきかの優先順位を確かめられます。まずは現状を客観的に把握することから始めてみてください。

株式会社ログリンク 代表取締役 菅雅俊
株式会社ログリンク
代表取締役
菅 雅俊KAN MASATOSHI
「空室・空き家を、満室に。」
宅地建物取引士賃貸経営管理士土地家屋調査士測量士FP3級
岡山市・倉敷市で空室対策に特化した賃貸管理サービス「満室本舗」を運営。国土交通省の賃貸住宅管理業登録事業者(国土交通大臣(1)第001348号)として、プロカメラマンによる物件撮影や物件専用ホームページの制作など、オーナー様第一の空室対策で早期満室化を支援している。
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