蜘蛛の巣の対策|賃貸共用部の取り方と再発を減らす順番
蜘蛛の巣は「張られやすい条件」がそろった場所に戻ってきます

蜘蛛の巣を取っても数日で同じ場所に張られるとしたら、その場所に蜘蛛が巣を張る条件がそろっていると考えるのが自然です。巣は蜘蛛にとって餌をとるための仕掛けですから、虫が通る場所、風で壊れにくい場所、糸を固定しやすい角が選ばれます。つまり巣そのものを取るだけでは、条件が残っている限り繰り返します。対策は「取る」と「条件を減らす」の二段構えで考えると筋道が立ちます。
巣が張られやすい場所
- 外灯・玄関灯のまわり(明かりに虫が集まる)
- 軒下、ベランダの天井と手すりの間、雨どい沿い
- 窓サッシの四隅、面格子、網戸の枠
- 自転車置き場やメーターボックスなど、人の手が触れない凹み
- 植栽と壁の間、エアコン室外機の裏
いずれも共通するのは、風が直接当たらず、糸を張る足場が二点以上あり、近くに虫が集まる要素がある場所です。掃除のときにこの三つを思い出すと、次に見るべき場所が自然に決まります。
巣を張らない蜘蛛もいる
屋内でよく見かける蜘蛛のなかには、網を張らずに歩き回って餌をとる種類もいます。この場合は巣の除去という発想が当てはまらないため、侵入経路(サッシの隙間、換気口、排水まわり)と、餌になる小さな虫を減らす方向に切り替えます。巣が見当たらないのに蜘蛛が出るときは、建物の隙間を疑う順番になります。
蜘蛛の巣の取り方は、上から下へ・乾いた道具での順番が基本です
蜘蛛の巣の除去は、上から下へ、乾いた道具で、から拭きの要領で進めるのが基本です。濡らすと糸が壁材に貼りつき、かえって跡が残りやすくなります。
- 保護具を用意する(マスク、手袋、必要なら保護メガネ)。古い巣はほこりや虫の死骸を含みます
- 高い位置から順に、柄の長いモップや化繊ハタキで巻き取る
- 糸の付け根(壁や天井に接している点)まで含めて取り除く。付け根が残ると、そこを足場に張り直されやすくなります
- 落ちた糸やほこりを床面で掃き集める
- 照明器具のカバーや窓枠は、から拭きのあと必要に応じて固く絞った布で仕上げる
脚立を使う高所は無理をしないでください。二階の外壁や庇まわりは、柄の長い道具で届く範囲にとどめ、届かない場所は足場や高所作業の経験がある業者に任せる判断が安全です。
- 巣は「餌・足場・風の当たらなさ」がそろう場所に張られる
- 除去は上から下へ、乾いた道具で、糸の付け根まで
- 水をかけて流すのは、壁材への張りつきと跡の原因になりやすい
- 巣が見当たらないのに蜘蛛が出るなら、隙間と侵入経路を確認する
- 高所は道具で届く範囲まで。届かない場所は無理をしない
再発を減らす対策は、餌・光・表面の三方向から考えます
巣を張る条件を減らす方法は、大きく分けて餌を減らす、光を見直す、表面を張りにくくする、の三つに整理できます。どれか一つで解決するというより、手をつけられるところから重ねていく考え方です。
餌になる小さな虫を減らす
- ゴミ置き場の清掃頻度と、ふたの閉まり具合を確認する
- 排水溝、雨水ますの詰まりを取る(たまり水は虫の発生源になりやすい)
- 植栽が壁や窓に触れていないか見る。枝が足場にもなります
- 共用廊下に置かれた不用品や段ボールを片づける
照明の当て方を見直す
夜間の照明に虫が集まり、その近くに巣が張られる、という流れはよく見られます。器具の交換までは難しくても、照明を壁から離す、点灯時間を見直す、虫が寄りにくい光色の製品に替えるといった選択肢があります。効果の出方は周辺環境によって差がありますので、まずは外灯一か所で様子を見るやり方が現実的です。
薬剤を使うとき
蜘蛛の巣対策をうたうスプレー類は、あらかじめ吹き付けておくタイプと、見つけた個体に使うタイプで用途が異なります。使う前に確認したいのは次の点です。
- 使用場所(屋外用か屋内用か)と、吹き付けてよい素材
- 持続する期間の表示と、再度使うまでの間隔
- 火気、換気、ペットや植物への注意書き
- 集合住宅では、隣戸や通行人にかからない時間帯・方法
製品ごとに適用範囲が決まっていますので、効果や使い方は必ずラベルの表示に従ってください。薬剤は巣が張られる条件そのものを消すものではないため、清掃と組み合わせる前提で考えると過度な期待になりません(感じ方や持続の度合いには環境差があります)。
やりがちでも、うまくいきにくいやり方があります

蜘蛛の巣対策でよく聞くやり方のうち、結果につながりにくいものを先に知っておくと、手間の配分を間違えずにすみます。
| やりがちな方法 | 起こりやすいこと | 代わりの手 |
|---|---|---|
| ホースの水で流す | 糸が壁に貼りついて跡が残る。塗装面や木部を傷めることがある | 乾いたモップやハタキで巻き取る |
| 見える部分だけ払う | 糸の付け根が残り、同じ位置に張り直される | 接地点まで含めて取る |
| 殺虫剤を巣に吹くだけ | 周囲の条件が変わらず、別の個体が同じ場所を使う | 清掃+餌・光の見直しと組み合わせる |
| 年に一度だけまとめて掃除 | 活動が活発な時期に巣が積み重なり、作業量が増える | 短時間でよいので巡回の回数を増やす |
蜘蛛の巣は、一度の大掃除より、短い点検を繰り返すほうが手間の総量は小さくなります。傾向として、気温が上がる時期は巣の張り直しが早くなりますので、その時期だけ巡回の間隔を詰める運用も考えられます。
賃貸物件では、共用部の蜘蛛の巣が内見の印象に直結します
アパートやマンションのオーナーにとって、共用部の蜘蛛の巣は清潔感の問題にとどまりません。内見者は建物に入った瞬間から判断を始めるため、玄関まわり・外階段・ポスト前・ゴミ置き場の状態が、部屋そのものの評価にも影響します。
当社(満室本舗・株式会社ログリンク)は岡山市・倉敷市で賃貸管理を行っていますが、空室が長引く物件を見に行くと、共用部の蜘蛛の巣、ポストにたまったチラシ、ゴミ置き場の散らかりが重なっていることが少なくありません。当社の管理では建物保守管理として巡回点検と共用部清掃を行い、毎月の定期報告書(集金レポート・点検報告)でオーナーへ状況をお伝えしています。写真で残しておくと、前回からの変化が確認しやすくなります。
なお当社の実例として、募集条件の見直しと費用を抑えたリフォーム、写真とポータル掲載の改善を重ねて空室が解消した物件もあります(※結果は物件の立地・状態・時期により異なります)。清掃だけで入居が決まるわけではありませんが、内見前に整えておく項目の一つとして扱う価値はあります。
- 自分で回る場合:道具を物件に置いておき、集金や巡回のついでに5〜10分で払う
- 人に頼む場合:清掃の対象範囲に「高所のクモの巣払い」が含まれるかを見積書で確認する
- 管理会社に任せている場合:共用部清掃の頻度と報告の有無を契約内容で確認する
共用部全体の整え方は、当社サイト内の記事「アパート共用部の印象改善|入居が決まる内見前の点検順」でも順番をまとめています。空室が長引く物件全体の見直し手順については、同じく当社の「岡山のアパート経営|空室が長引く物件の共通点と見直す順番」をご覧ください。いずれも当社のサービス紹介を含む記事です。
費用と頻度の決め方は、範囲を先に決めてから比べます
清掃を外部に頼むときの費用は、建物の規模、階数、高所作業の有無、巡回の頻度で変わります。金額だけを並べても比較になりませんので、先に範囲を決めてから見積もりを取る順番をおすすめします。
- 対象区画を書き出す(外階段、共用廊下、玄関庇、外灯まわり、ゴミ置き場、駐輪場)
- そのうち高所作業が必要な箇所に印をつける
- 希望する巡回の間隔を決める(毎月か、活動期だけ短くするか)
- 同じ条件で複数社に見積もりを依頼し、作業範囲と報告方法を比べる
見積書で確認したいのは、クモの巣払いが基本料金に含まれるのか別料金なのか、脚立や高所作業の扱い、作業後の報告(写真の有無)です。ここがそろっていないと、安く見えた見積もりが追加費用で入れ替わることがあります。
よくある質問
蜘蛛の巣を取ったのに、すぐ同じ場所に張られるのはなぜですか
水で流して蜘蛛の巣を落とすのは良い方法ですか
蜘蛛の巣対策のスプレーは使っても大丈夫ですか
アパートの共用部の蜘蛛の巣は、どのくらいの間隔で払えばよいですか
清掃を業者に頼むとき、見積もりで何を確かめればよいですか
